披露宴イメージ

披露宴でピアノを演奏するアルバイトをしていました

私は、音楽大学でピアノを学んでいました。
そのため、学生時代はちょっとしたイベント等でピアノの演奏を頼まれることが多く、その伝手で披露宴にピアノを弾くアルバイトをするようになりました。
披露宴で、音響関係を扱う人をPAと呼びます。
例えば、新郎新婦が思い出の曲をバックに入場したいとリクエストがあった場合、その曲をタイミングよくかけるのがPAの仕事です。
このPAがいつどんな曲を何分くらいかけるのかは、タイムテーブルが緻密に作られており、私達はそれを元に披露宴を進行していきます。
また、私はピアノを担当しましたが、実際披露宴では、電子オルガンを演奏することの方が多く、こちらの方が主流となっています。
そのため、あえてピアノを選ぶ人はある意味こだわりがある人なのです。
私は披露宴の最中、ずっと弾いている訳ではありません。
多くの人は入場の時は、思い出のポップスや定番の結婚行進曲をかけるので、私の出番はありません。
しかし、新郎新婦のお色直しなど、比較的列席者に中だるみの時間が発生した時、私は軽快な曲を中心に演奏を行いました。
もちろん、リクエストがあればそれに応じます。
ただ、リクエストはその場で取るものではなく、事前の打ち合わせで、新郎新婦によって選択されている物を演奏します。
ほぼスケジュール通りに進むことが、ほとんどだったのですが、稀に衣装のトラブルなどにより、お色直しに時間がかかってしまうこともありました。
最初の頃は、自分の得意な曲を弾いてその場をしのいでいましたが、段々と演奏する曲が少なくなり、ヒヤヒヤしたこともありました。
以来、そんな時にも備え、演奏に困らないようサブの曲もスタンバイして、想定外の出来事にも万全で対応できるようしてきたのです。
さて、私の最大の見せ場は、新郎新婦がご両親へ感謝の手紙を送る場面です。
この時は、しっとりとしたバラードをバックに、そして決して暗くならないよう、品のあるバラードを選び演奏しました。
中には大変な境遇の中、生きてこられた方もいて、私もついつい目頭が熱くなり、楽譜が見えなくなってしまうこともありました。
また衣装も普通の演奏会と違い、落ち着いた配色の物を選ぶようにしました。
私は出演者の1人でありながら、あくまでも裏方です。
落ち着いた配色でありながらも、デザインには華やかさのある衣装を選ぶのは、かなり至難の技でした。
演奏して感じたのは、人は音楽と共に人生があり、人生には常に音があると言うことでした。

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